アンティークショップの始め方を解説

「アンティーク屋さんってあこがれがあります」「どうやったらアンティークショップで起業できますか?」「アンティーク大好きなのでそれを仕事にできないか?」そういったご質問をたた受けますので、今回はどうやってイノセントアンティークスを開業まで結びつけられたのかを深堀します。

今回は、上記内容の弊社youtubeチャンネルでのトオルのインタビューをもとに文字起こし致しました。
youtubeチャンネルも合わせてご視聴くださいませ。

現在の弊社の事業内容というのは、youtubeを見ている方はイギリスアンティーク屋をやっている会社だと思うでしょうが、それ以外にもヨーロッパのメーカーTON、TONは140年の歴史のある椅子の会社で、その代理店もやっているという、それが株式会社イノセントという会社の事業です。

もう1つ、リース事業に関してビンテージの商品を映画とかドラマとか雑誌とかで子道具として結構使ってもらっています。

ですので、イノセントアンティークスはアンティーク事業、TON代理店、レンタル事業からなっております。最近では倉庫内に撮影スタジオを作ってレンタルスタジオ事業もはじめました、大量のヴィンテージが使い放題なのでこんな写真が簡単に撮れます。

ヴィンテージに興味を持ったのは

最初に古いものに興味を持ったのはすごいちっちゃい時で、覚えていないぐらい小学生の時からそうだったんです。
フリーマーケットという言葉が日本になかったぐらいの時代から、蚤の市とかに出かけるような小学生でした。両親もビートルに乗っているような古いものに興味があるような家庭でした。

中学ぐらいからやっと日本にも古着ブームが起こり、静岡の田舎なので、そんなに古着屋とかはないんだけれども、そういうビンテージとか古着とかに興味がわいたことを覚えています。

バイト遍歴は、高校生まではそんなにオシャレなバイトもなくて工事のバイトとかお金になるバイトをやってました。

アパレルの専門学校時代

東京出てきて、バンタンデザイン研究所というファッション専門学校に入って、やっとそういうバイトができるようになって。最初はイギリスからドクターマーチンとか輸入しているような渋谷の靴屋さんでバイトしたんです。

そういったアパレル関係のバイトとかをやったりスタイリストの手伝いしたりとか、イベントの手伝いとか卒業したときは同級生はラルフローレンだビームスだというようなメーカーに就職したんですけど僕は就職しなかったんです。

専門学校卒業後は古着の輸入会社のアルバイト

輸入靴屋でバイトしながら、古着が好きだったので、アメリカの古着輸入する会社がバイト募集しているのを見つけて、そこにアルバイトで入ってそこで営業を頑張って営業成績で社員を全員抜くぐらいの売上を上げてアルバイトなのにでアメリカ行かしてもらえるようになったんです。

英語なんか全く喋れないんだけど、海外でも何の迷いもなく空港行ってそのまま一人でレンタカーを借りて車乗って一人でやったりできたので。根拠はないけど、一人でアメリカで仕事できると・・・元々素質あったのかも。

その時はもうアパレルしか考えてなくてアパレルって言っても古着とかだけど、それしか興味がなくてちょっと友達の手伝いで有名なセレクトショップとかでバイトしたりはしていたんだけど、全然楽しくなくて、楽しいを基準に選んでた感じ。

30代の終わりの時にイノセントアンティークスを作ることになった

それまでイギリスに行ったことがなくて、でも一番好きなことイギリスだなと思い一番最初に興味を持ったのがロンドンだと思ってとにかくイギリスに行こう。得意なことなんだと言ったら、古いものが好きで会社の立ち上げと同時にイギリスにヴィンテージを買い付けに行ったんですよ。

イギリスへ買い付けに

右も左も分からず、初めて行く時ロンドンに友達なんかいなくて、たまたまその時に仲良かったバングラディッシュ人がいて、そいつにこういう事を始めたいんだけれども、ロンドンに友達いないと言ったら「紹介するよ」と言って甥っ子を紹介してくれて、電話で下手な英語でなんとかコミュニケーションをとって行ったのが始まりで「金もない」と言ったらホテル代もったいないから家に泊まらせてくれてレンタカーを借りて「こういうことしたい」って言ったら、レンタカーを借りて明日から買い付けに行く、任せろと言って探し方までめちゃくちゃ手伝ってくれた。

初めてのイギリス出張が始まったんですけれども、お金はなかったんだけど数十万があったからその範囲内なんですけど、何とか買って、本当に個人輸入的な感じで買い付けスタートした。

販売は古着屋の委託販売からスタート

それを買って帰ってきて店をやるような商品数がなかった。以前、友達が知る人ぞ知るロンドンの古着屋をやってて、それを委託で借りて、販売したらすごい売れたんです。

その後、ネット販売をメイクショップではじめて、楽天とかモールではなく、ヴィンテージは好きな人が検索してくれるからモール販売じゃなくっても結構売れるんです。
モールに手数料払うのばからしいし

次に展示会で販売しようと思って、トラックいっぱい展示会に出したらめっちゃブレークした
そこで、この方向性は間違ってないなと確信したんだよね。

気取っていないイギリスをそのまま持ってきたみたいというアンティークが気に入ってくれたみたい
そこは大手ができない分野だったし。

まあ、その時から女性に全く目にとめてももらえない商品で、今でもそうだけど、お客さんはみんな男性です。笑

展示会というのは今でいうポップアップストアみたいな感じで、アンティーク屋だけで2-30件出店していてすごく異色だった。みんな綺麗な皿とか、レストアされた家具とか並べている中に、イギリスから持ってきたそのまま、「土が付いているじゃないですか」と言われて、「逆にそれがいい」とか、言ってくれた。

倉庫を借りることに

店を出す金はなかったので、ひとまず倉庫を借りて、そこで販売も始めたら古着屋さんとかが買い付けに来てくれた。

ネットショップと連動してそれをやって。最初はそのBtoBというか、企業を相手に卸をやって、もともとお店やりたいという願望がそんなに強くなかったので今でもアポイント制のアンティーク倉庫で販売している。

倉庫ならそこで物流もお店も事務所も何もかも1か所にまとめて、社員とそこにしかいないという状態を作れるので都内で探したらやっぱり高いので。
練馬なら妥当な価格だったので今の倉庫に引っ越した。

資金繰りの助けになったのが複数の事業

経営はトントン拍子に来たように聞こえるんですが、大変だったこともあります。大変だったのは、資金繰り。
買い付けられないともちろん売れないからね。
複数事業をやっていたことが助かったのもあるし。

どうやったらそれをアンティーク屋さんを始められるんですかと良く聞かれるんですけど、なかなか行動力できないと思うんですけど、アドバイス的なことと言ったら「情熱」ですね。

大切なのは「情熱」

それがない限り絶対に続かない。これはちょっと好き、くらいでは傾いた時に辞めちゃうと思うし、耐えられなくなると思うので。しんどい時でも続けられるような好きなカテゴリーじゃないときついと思う。
お金を儲けたくて起業する人も悪いことだと全然思わない、もちろんお金ないと車もバイクも買えないし、遊びにも行けないから必要なんだけど、そんな嫌なことをしてまでお金儲けするのは厳しいかな・・・
メンタルであったり情熱であったりというところが一番重要ですから、自分の中を掘り下げることもすごい大事。

専門学校卒業の時にまだ20歳だったので、将来の安定とか言っている人を見て不思議に思ったし、アパレルの専門学校で個性的な服装していたやつらが急に将来とか言っているのが自分には理解できなかった。

やりたいことなら失敗しても後悔はない

嫌いなことは絶対継続しないです。好きなことは時間も忘れて取り組めるし、まあでもやらない方がいいことなんてきっとなくて、僕はどれだけ失敗したんだ!っていうぐらい失敗だらけの人生だけど、やりたいことだけをやっていたので後悔はまったくない

人脈が宝

もっとも良かったことは「人脈」、アンティーク販売によっていろいろな人と有名な人と普通に知り合うことができるようになるので、一番わかりやすいところでクッキーさん、エディさんとか。

原宿の洋服屋さんとか、有名店とかでもイノセントと言えばよい対応をしてくれるし・・・やっぱり人脈ですね

イギリスに友達がたくさんできたことが一番でかいかな・・・
イギリスのマーケットに行けば、買付自体はできるんだけど、向こうに友人がいると代わりに買い付けてくれたり、情報をくれたり現地に友人がいないとこの仕事はできないかも。
商品を開拓するのもあるけれども、「人を開拓する」ことの方が重要というか、そこをやらないとそこで俺ひとりで全部完結できるかというのはちょっとしんどいと思うので、一人でも友達がいる人はそこから人脈たどっていけば必ず協力してくれる人って現れる。
仲間というかビジネスパートナーですけど、日本でも海外でもは一番重要かもしれないね。

最後に、アンティーク屋さんを始めたいあなたへ

もちろんお金が絡むことなので、大金持ちでない限りは沈む時期はあるんだけど、頑張れるかどうかは情熱と好きかどうかだと思います。

あとは助けてくれる仲間
仲間もいなくて、お金もなくて、でもこれが好きというのがある人で、独立したいとか起業したいという人にアドバイスはというと、とにかく好きと情熱があるのであれば借金してでも始めた方がいい。

俺もビンテージの仕事を始めた時はいぎりすにはバングラディッシュ人一人しかいなかったわけでそれでも始めたらできる。

裏切らなければ、情熱があれば、仲間は絶対にできるので心配しなくていい
日本で事業失敗しても普通に殺されるわけでないし。ビビる必要はない
みんな失敗するのが恥ずかしいのか?失敗の何が嫌のか?そこを一回冷静に考えた方がいいと思う。

失敗するのが怖いという人がほとんどないのかもしれないけれども、具体的に何が怖いのか?よく考えた方が良いと思う。

「私は何が怖いんだ」って冷静に考えて、それでも本当に怖いんだったらやめるしかない、その人は向いていないので、起業しない方がいいと思います。

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